営業時間
営業時間 | 11:00〜18:00 |
休業日 | 火曜日 |
施設概要
基本データ
名称 | β本町橋 |
所在地 | 〒540-0029 大阪市中央区本町橋4-8 |
構造 | 木造(耐火建築物) |
延床面積 | 282.08㎡ |
竣工年 | 2021年7月 |
建築コンセプト
可能性の場としてのβ
本町橋のたもとの水辺公園内に立つ施設として、街を行き交う人々、川で遊ぶ人々、公園で過ごす人々のそれぞれに開かれ、新しい体験へと誘われるような建築であること、そして「β本町橋」という施設名称に込められた「常に更新していく水辺の実験基地」という構想を後押しする建築であることを目指して設計しました。
案内所としての役割もあるキオスクと、様々なイベントに対応できるキッチンが設けられた1階は、3.8mの天井高を持って、公園とひと繋がりの空間となり、主にオフィス・レンタルスペースとしての機能を持つ2階は、本町橋と東横堀川を望みながら、適度に街から距離をとっています。
平面計画は、単純な架構をベースとしながら、場所ごとに少しずつ個性を与えることで、「ここはこんなふうに使えるかも」と、想像を膨らませてもらえるきっかけをつくることを試みました。素材は、主材である木材に、金属素材や明るい青の仕上げを併用することで、立ち寄りやすい柔らかさと活動的な雰囲気が同居する空間となっています。
設計時には想像もしなかった新しい活動が、この場所から生まれていくことを願っています。
井上真彦
MIST/MASAHIKO INOUE STUDIO
都市の中心部に木の架構で場所を造る
敷地は大阪市の中心地にあり、当然建築仕様への耐火の要求が高い地域であり、周囲を見渡すと鉄とコンクリートで造られた敷地いっぱいの迫ってくるような建物ばかりです。
そんな中、β本町橋は柱も梁も木を使って、地元の大工さん達と一緒に造りました。
木の架構におおらかな屋根を掛けて場所を造る事で、無機質な市街地に接する憩いの水辺公園には有機的で優しい表情の建物で利用者を迎えたいと考えたからです。
大きな格子状の木の骨組みは開放的で公園と建物内を連続させており、公園を歩くと自然に立ち寄ってしまうような佇まいを意図しました。
様々な場面を想定し、架構は3mx3m、3mx4mの至極単純な計画としており、これから長く使われるβ本町橋をいつの時代も有効に機能させてくれることを期待しています。
髙橋勝
髙橋勝建築設計事務所